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長家 康展
no journal, ,
MVPの最近の開発状況について報告する。MVPの開発の経緯,一般的な特徴,物理モデル,断面積データについて説明する。MVP Version 2における特徴的な機能(統計論的幾何形状モデル,連続エネルギーモンテカルロ法での任意温度計算,燃焼計算,ファインマンシミュレーション機能など)についてレビューする。また、最近開発中の機能(摂動計算機能,遅発中性子シミュレーション,散乱行列タリー,実効遅発中性子割合計算機能,共鳴弾性散乱断面積モデルの改良)についても述べる。
長家 康展
no journal, ,
MVPに実装されている多群断面積生成機能をレビューする。散乱行列タリー機能により、散乱行列断面積を計算する手法を説明する。このタリー機能では、反応ごとに微視的散乱断面積を計算することができ、決定論的手法の結果とよく一致することを示す。また、散乱行列モーメントタリーにより、拡散係数,ルジャンドル断面積を計算する手法を説明する。決定論的手法による高次散乱断面積の結果と比較し、ほぼよい一致をすることを示す。
長家 康展
no journal, ,
モンテカルロ法による実効遅発中性子割合の計算手法をレビューする。名内やMeulekampによって提案された近似計算手法をレビューし、反射体つき高速炉体系では、約10%の過小評価が生じることを示す。また、最近開発した、摂動計算手法による実効遅発中性子割合計算手法の基礎式を示し、理論的に厳密な実効遅発中性子割合が評価できることを示す。決定論的手法との比較においても、非常によく一致し、反射体つき高速炉体系においてもよい結果を得られることを示す。さらに、Prompt k-ratio法と相関サンプリング法を用いて、近似的に実効遅発中性子割合を計算しても、非常によい結果が得られることを説明する。
長家 康展
no journal, ,
モンテカルロ法を用いた摂動計算手法をレビューする。モンテカルロ法を用いた摂動計算手法ではよく用いられる相関サンプリング法と微分演算子サンプリング法について解説する。これらの手法を用いても、固有値計算では源摂動の効果を考慮しなければ精度のよい計算はできないことを示す。また、テイラー級数法とともに微分演算子サンプリング法を適用し、反応度価値を計算したときの適用性について説明する。